生産性の皆無な日々

無職の落書き帳

兄妹と怪談

婆ちゃんの見舞い行ったら

ほぼ疎遠状態だった兄と妹に出くわした

病室入った瞬間回れ右で帰ろうとした所無事捕まりました✌️


嗚〜呼、タイミングが悪すぎたって言っても

タイミングなんて計れるもんじゃねーし

運の悪さだけはピカイチだからその所為だ


病院後にして三人で昼食(強制)

オーダーしてからずっと沈黙三兄弟


まぁ婆ちゃんの事もあるし気落ちしてんのかと呑気に考えていたら飯が来て食ってる最中も無言三兄弟


金は誰が払うのかな〜なんて考えてたら

一言も喋らないまま店を後にしてた

金は誰が払ったのか、俺はそそくさと去ったから知らね


兄の車に乗り込むも発進する気配なし

終始無言三兄弟


何を考えてんだコイツらと

ここまできちゃったら口なんか開くに開けないっつーに

さっさと帰りたかったから家まで送ってって言っても無言。トワイライトゾーンにでも迷い込んだかの如く気味の悪い世界が広がっていくのを感じたので歩いて家まで帰った


病室では喋ってた癖にそれ以後何も喋らなかった意図が不明。気味が悪い以外のなにものでもなかった。脳内で世にも奇妙な物語のBGMが無限再生しまくってて気持ち悪かった


あまりに疎遠過ぎて

二人が元々どんな性格の人間だったかすら思い出せない。血の繋がりなんてこんなもんだよ


仮に二人が全く俺と同じ事思ってて

あまりに沈黙を守り過ぎたから引くに引けなくなったんだとしたら相当なバカだよ

俺含めてただのバカ三兄弟だよ


兄か妹になんで黙ってた?ってLINEで聞こうとしたら二人のLINEそーいや知らねーんだったとモヤモヤ感が残ったまま終わった。そうだ疎遠だったんだもん。知るわけねーじゃん電話番号もメールアドレスすら知らない。まぁそれは何度も電話帳バックアップし忘れて消えた俺が悪いんだけれども


まぁまた婆ちゃんの見舞い行ったら

出くわすだろうからその時聞けば良いや





あれはお化けなのかキチガイなのかという

判断が中々難しい状況ってあるよね

例えば夜中に若い女が家の前でラジオ体操してたとしたらソイツは果たして人間なのか幽霊なのかの判断がつかない


普段からその女を姿を昼夜関係なく目撃していたらキチガイなんだなって認識持てるけど、初めて見る人間だと急に人間ぽさが失せて幽霊っぽく見える。


ラジオ体操はあくまでも表現であって

とにかく腕を振り回してる感じで

果てしなく気味が悪い。丁度自分の部屋の窓からソイツの後ろ姿を拝む事が出来る


不思議と見入ってしまう動きなんだよなぁ

ずっと見てると急に振り返ったりしないかなとビクビクしながら見てたんだけどそんな事はなかった。逆にそれが無機質な感じがして気味の悪さが倍増していて鳥肌もんだよ

ずーっと同じ動きをし続けるって結構きついと思うのよ。一つのシーンをリピート再生してる感じでますます不気味だった




夜七時くらいのある時

友達の車に乗って家に送ってもらう途中

物凄く長い直線の一本砂利道での出来事

当時住んでた家が製紙工場の裏の方にあるような特殊な場所で兎にも角にも匂いがキツくて腐った卵みたいな匂いが四六時中充満してるような場所だったのね

単純によ?単純に車の走行速度と人間の歩行速度が並行することなんてあり得ないんだよ。余程スピードを落とさない限りね?

もうすぐで長い直線の道に入るって所で車のヘッドライトの右側だけが急に消えてさ

友達は最近調子悪いんだよなってボヤいてる時ふと、友達の方を見たら窓のすぐ側に人が居るんだよ。ただ違和感がまるでなくて、嗚呼人が歩いてるわくらいにしか思わなかったんだよ。実際その一本道はちゃんと舗装されてない砂利道とコンクリートのツギハギ道でとにかくガタガタだから確かに車自体のスピードは遅かった。違和感を覚えたのは、それでも歩いてる奴の速度と車の速度が並行してる事と、そいつの動きが明らかに歩いてる動作だった事。それを理解した瞬間ゾワッと鳥肌が立って無言になってしまった。そんで何より気味が悪いのが車とそいつの距離がかなり近い事。ほぼ真隣に存在している事と首より上が見えないから男か女かさえもわからない。いくら車が遅いって言っても人間が歩いて並行出来るスピードじゃないって点で人間じゃない何か確定ですよ。あれは本気で怖かった

結局一本道通り過ぎるまでそいつの姿をずっと見ていたのだけど住宅地に入って曲がった所で見失った。友達は全く気付いてない様子でその出来事を話す事さえ怖くて結局話しませんでした



中学の宿泊研修でとある宿泊施設に泊まった時の事

その宿泊施設は北海道にあって名をネイパル厚岸という。検索すりゃ候補に霊というワードがつく。隠れ心霊スポットと当時は噂されていた。ハッキリ言ってあそこはやばい

悪霊の魔窟と言って良いほど霊障のオンパレードだった。施設の周りには大きな森が広がっていてそこは首吊り名所とも呼ばれているが真相は不明


昼はパークゴルフをやって夜はキャンプファイヤーとそれなりに楽しかったのにその後の出来事があまりにもぶっ飛びすぎた現象ばかりで、宿泊施設という名のアトラクションかと錯覚するくらいのレベル。キャンプファイヤーでバーベキューをした後はお決まりの肝試し。スタート地点から出発し円を描くように一周するだけっていう単純な肝試しで、お化け役に何人かの先生が配置されている。肝試しという行事にワクワクなのか皆はしゃいで怖さなんか微塵も感じでない様子だったけど、ぶっちゃけ俺は小便漏らしそうなくらいびびってた。何組かに分かれて順番に出発していき俺の班が最後だったのでスタートする。何事もなく進んでいって雰囲気をぶち壊すアホメイクをした先生を見て吹き出す仲間達。先生が手に持つ箱には穴が空いていてその中身を当てるというベタなクイズを出され中身を触って断末魔の叫びをあげたのは良い思い出。中身は普通のこんにゃくだった


そのまま暫く歩いてゴールが見えてきた

施設の前で皆がはしゃいでいる

視界に施設の形がハッキリ見えた瞬間

背後から"おかえり"という女の声が聞こえた。俺たちが最後の組って事で先生方も一緒になって施設に向かっていたので、その背後にはそもそも誰かが居る事自体あり得ない。その施設は山道の上の方にあるから声が反響した可能性もあるけど、施設の前では俺の班を除外した生徒全員が大声ではしゃいでいる。先生方も側に居る事から例え声が反響したのものであったとしてもその声の主が、俺たち生徒でも先生のものでもない事は明らかで、背後には鬱蒼とした森以外は何もない。その声を聞いた俺たちはお互いの顔を見合わせて苦笑いするほかなかった。先生方も青ざめた表情で苦笑いしていた


疲れた身体を癒すため

みんなで浴場に入る

当時は中学生だったからみんなアホばっかで、わざと冷たいシャワーを出して辺りに撒き散らしギャーギャー騒がしい空間が出来上がっていた。でも俺と班の仲間はさっきの出来事を引きずっていて明らかに意気消沈していた。


風呂から上がると残すは僅かな自由時間と就寝のみ。就寝前にする事と言えば女子の部屋に侵入する事以外何もなく、当時の俺はチンパンジー並みに性欲を持ち余していたから股間をパンパンに膨らませ女子部屋に入りその膨張した下半身を中学生活終了までネタにされる事となる。


残すは就寝のみとなり

班の仲間と布団をくっつけて

恋バナとか恋バナとか恋バナとか暴露話とか色々な話をして盛り上がった。肝試しでの出来事なんてすっかり忘れて語り明かした。班の一人がバッグから携帯を取り出し窓を開けて森を写メった。俺たちはその写メの中に赤ん坊を抱く女の姿をとらえたが、見ようによってはそう見えなくもないというレベルだったけれど怖い体験をした後だとどうしてもその模様が女にしか見えなかった。もう日付けも変わろうかとしていた時、突然大きな地震が発生。立っていられない程の大きな地震で俺たちは速攻で床に伏せる事無く何故か部屋を飛び出した。すると可笑しい事に気がつく。あんなにアホみたいに揺れていたはずなのに廊下に出た瞬間、地震が収まっている。お互いの顔を見合わせ部屋に戻ると揺れも収まっていた。すっげー地震だったなとゲラゲラ笑っていたけど状況が既に可笑しい。あんな派手な地震が起きれば先生方が間違いなく見回りに来る筈なのに人っ子一人来る気配がない。それもそのはず、余程夜更かしをしてない限りこんな時間まで起きてる奴もそうそう居ない


部屋に戻って十数分くらいは寝た頃

突然班の一人の叫び声をあげた

何事かと電気をつければ、その友達の額からポタポタと血が滴っていて切り傷のようになっていてしかも何故かそいつの側にはゴミ箱があり中のゴミが散乱している。そいつは必死に俺めがけてゴミ箱が飛んで来たと訴えてきたが、実際目の前で額から血を流す友達をよそにその間抜けな言い分を聞いて俺たちは爆笑しまくった。これでもかというくらい笑ったけど額から滴る血を見る内に段々と得体の知れない恐怖を感じるようになってきた瞬間再び大きな地震が発生すると同時に廊下の方から大きな悲鳴が聞こえて今度はなんだと廊下に出ると同じクラスの女子達が泣き喚いていた。先生方も廊下に出てきて女子達から話を聞いていた。女子が言うには突然大きく部屋が揺れて、窓の方を見るとカーテンの隙間から大きな顔がこちらを睨んでいたと。彼女の"大きく部屋が揺れた"という話に同調し俺たちも必死でこっちでも地震があったと訴えたが、他の班や先生方はそんな地震があったのかと気付いてもいない様子で絶対そんな事はありえない。震度6以上は確実なくらいの揺れだったから。かたやもう一方の女子は巨人が建物にへばりついて建物を揺らしていたと鼻水を流し号泣しながら先生に訴えていた


んな訳あるかと他の生徒が笑い飛ばすと

その女子は血相変えて男子に掴みかかり

何故だか男子の肩にかぶり付く。周りの男子達がゾンビだと、茶化し時計は24時を過ぎてるというのに動物園かの様に騒がしかった


個人的に俺は"おかえり"という声よりも

不気味な写メよりも大きな地震よりも

豹変したその女子に異様な恐怖心を覚えた。


一騒動終えた後も定期的に

霊障が起きて俺たちはまともに眠る事も出来ず朝方ようやく眠る事が出来たが

みんな目の下に隈を作って女子に至っては完全にゾンビそのもので怖いを通り越し爆笑したのを覚えてる


結局そのまま学校に帰る事になって

宿泊研修は悪夢の思い出と化した


思えば意外と怪奇現象体験してんだなと笑いそうになるけど、宿泊研修だけはガチ過ぎて未だに実感湧かない


ゾンビ元気にしてっかな


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カビじゃないよ?胡椒だよ?