生産性の皆無な日々

無職の落書き帳

騒音とは/モンスターとは

先日うちに来客がありました

まあただの友人なんだけど、家に人を呼ぶ機会ってあまりないからね。新住居を見に来たと言って快適に過ごせてるか?と案じてくれたのは素直に喜ばしい事だけれど、友人は二度と来ないわと言って帰りました


テーマはよりにもよって"音"について


地獄の魔窟から安住の地を求め今のマンションにたどり着き快適な生活を送っている中で唯一心配していたのは上の階の子供のこと。引っ越しの翌日、上の階の住民に菓子折りを持って挨拶に行くと相手の第一声は「子供がドタバタうるさくてごめんなさい」と謝罪された。


俺が引っ越しをするに至ったのは"騒音被害"に遭っていた為で今年一月から六月までと長いような短い5ヶ月間だったけれど、メンタルは荒みきって病みに病みまくっていた。


謝罪をしてきたのは若い奥さんだった

とても申し訳なさそうな様子でペコペコと頭を下げてきた。俺は子供を育てた事がないのでなんとも言えなかったが、子供は元気な方が良いので大丈夫と返した。


引っ越してきて数日経つが確かに子供の走り回る音は聞こえるが問題はその"音"が"不快"かどうかである。


無職であるが故にほぼ一日中家に篭るくらいなのと超インドア派なので、子供の足音は四六時中聞こえる。


不思議なもんで、スピーカーから流れてくる大音量と子供の走り回る足音になんの違いがあるのかわからないが後者の音は何故か"不快"ではない


そもそも子供のドタバタ音は"騒音"なのかという話なんだけど、結論を言えば"人それぞれ"で終わり。明確に何デシベル以上は騒音に値すると数値化されてはいるものの、人によっては気にならないし気になる人も居る


俺はスピーカーから流れる重低音が物凄く嫌いだ。朝昼夕までなら耐えられるが夜8時以降に外にまで音漏れするレベルならば俺はそれを"騒音"と捉える。音楽鑑賞も確かに"生活音"の一部かもしれない。ここで重要なのはマナーの問題で人様に迷惑をかけてまで娯楽に浸るのはマナー違反だってこと


でも世の中には夜中に大音量が聞こえようとも気に留めない人間も存在する。子供の"ドタバタ音"に限って言えば俺はその"気に留めない人間の一部"だということ。


一方で子供の足音に悩まされている方々が一定数いるのもまた事実。音の種類は違えど、同じく音で悩む人達の気持ちは大いに理解出来る


うるさいと感じている側の人間の怒りの矛先が音の発生主である子供に向くのか、子供の親に向くのか


そこから色々な方向へ派生していき

親のしつけの問題やらと、ややこしい展開に発展していく


子供は元気なのが一番と昔から脳味噌にそうインプットされているのか子供の起こすあらゆる音は不思議と不快じゃない。


実際上の階の子供は夜11時頃までドタバタ走り回っているようだが、全く気にならない


結局は割り切れているかどうかなんじゃないかな


子供の出す音は自然な生活音だと割り切れているから苛々しない。けれど俺がスピーカーの音に耐えられないように子供の音に耐えられない人が居るのも"普通"の事なんだよね


子供だから大目に見ろとか

お前が神経質なだけとか容赦無く一蹴されてしまう事もあるだろうけど


耐えられないのだから仕方がない


だって"人それぞれ"なんだから。

自分の価値観が総意だなんて

思い上がりも甚だしいよね


友人の話に戻るけど

彼は子供の走り回る音を聞いてかなり不快だったようで、「どんだけデブなんだよ」とか「お前もまた騒音に苦しむとか運悪すぎ」だのと延々と愚痴を垂れていた


友人の住むマンションでも走り回る子供が居て音がする度に天井をぶん殴っていたと話していた。直に文句を言い続けた結果、上の階の住民は引っ越ししていったとの事


それに至るまで散々揉めに揉めたらしい


さて、この場合モンスターはどっちなんだろう。天井を殴り続けた友人か自分達には非がないと主張し続けた夫婦か


理不尽な目に遭ったと主張できるのは友人か夫婦の方か


本当に騒音問題ってシビアだよな~


まあともかく引っ越しして正解でした

もし子供の足音が不快なタイプだったのなら

引っ越しして早々に死んでいたかもしれない


たられば話に意味なんてないし

今は快適だから現状満足って事でハッピーエンド